冬眠するブラックホール | 東京大学

www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z0310_00026.html
東京大学情報基盤センターの三木洋平助教、筑波大学計算科学研究センターの森正夫准教授、尾道市立大学経済情報学部/国立天文台の川口俊宏准教授の研究グループは、Oakforest-PACS(オークフォレストパックス、注2)等のスーパーコンピュータを駆使し、銀河衝突と銀河中心ブラックホールの活動性の謎を世界で初めて明らかにしました。銀河中心ブラックホールは、これまで銀河衝突により激しく活動すると信じられてきました。衝突によって銀河円盤の物質が中心に落下し、ブラックホールに落ち込むことでその活動にスイッチが入ります。しかし銀河衝突が中心で起こった場合、事態は全く異なります。矢が正鵠を射ぬくがごとく、中心に衝突した銀河がブラックホール周辺のガスを持ち去ってしまい、エネルギー源を失ったブラックホールは活動を停止し静かに眠りにつくのです。

三菱重工 | MHIETが純水素を燃料とした水素エンジンの燃焼試験を実施 産総研と共同で脱炭素・水素化社会を見据え、水素100%の安定燃焼を実現へ

www.mhi.com/jp/news/210121.html?_ga=2.165261751.947864250.1611663749-1673703004.1611663749
三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社(MHIET、社長:梶野 武、本社:相模原市中央区)は、従来のディーゼルエンジンやガスエンジンを母体とした水素エンジンの開発と実用化に向けた取り組みを強化しています。今回、その一環として、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研、理事長:石村 和彦氏)との共同研究により、水素エンジンの運転試験を実施しました。MHIET製の4ストロークレシプロガスエンジン「GS6R2〜GS16R2」シリーズ(ピストン径170mm × ストローク220mm)を改良した単気筒エンジンを、産総研 福島再生可能エネルギー研究所(福島県郡山市)に設置。試験を通じ、CO2を排出せずクリーンな水素を100%として安定燃焼できる条件を見出しました。

宇宙から飛来した隕石から新鉱物ポワリエライトを発見〜小天体の衝突過程、地球内部の変化等を探る重要な鍵に〜

国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 松永是、以下「JAMSTEC」)高知コア 研究所の富岡尚敬主任研究員を中心とする研究グループは、隕石中に発見したカンラ ン石の化学組成を持つ高圧相を新鉱物「ポワリエライト」と命名し、この度、国際鉱 物学連合により正式に認定を受けました。
石質の隕石や地球のマントルには、カンラン石(ペリドット)が豊富に含まれていま す。研究グループは、小惑星同士の衝突による高温高圧環境を経験した隕石を高分解 能の電子顕微鏡で調べ、「イプシロン相」というカンラン石の新しい高圧相を2017年 に世界で初めて発見しました( <www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/quest/epsilon/index.html> 解説記事参照)。今回、新たに2種類の石質隕石中にもイプシロン相を見つけだし、 電子顕微鏡以外の手法も用いてデータを積み重ねました。これらの詳細なデータをも とに、イプシロン相を新鉱物ポワリエライト(poirierite)として提案していまし た。

www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20210122/