研究グループは、受容体などの医薬標的に結合する活性を環状ペプチドからタンパク質に移植するラッソ・グラフト法(LassoGraft Technology®)を開発し、その広汎な応用例を世界で初めて報告しました。この技術はRaPID(Random non-standard Peptides Integrated Discovery)法で得られる環状ペプチドのわずか十数アミノ酸の内部配列を、ラッソ(lasso=投げ縄)状にタンパク質の表面のループ構造のなかに埋め込む(グラフト)ことにより、元の環状ペプチドが持っていた医薬標的タンパク質に対する極めて高い特異性と親和性をそっくり土台となるタンパク質に賦与するものです。
www.protein.osaka-u.ac.jp/achievements/pr20210309/