壊れたDNAを安全に修復するための第一歩を解明 ペプチドを利用しDNA修復系を意のままに操る可能性 | 東工大ニュース | 東京工業大学

DNA鎖が切断された場合、失われた遺伝情報を正確に復元するためには相同組換えが必須である。その際、切断されたDNA末端の二本鎖のうちの一方を削り込むことで、一本鎖DNAを末端に露出させ、そこに相同組換えタンパク質を結合させる必要がある。この一本鎖DNAの形成に重要な役割を果たすのがMre11-Rad50-Nbs1(MRN)よりなるDNAヌクレアーゼだが、この複合体が機能するにはCtp1という制御タンパクにより活性化される必要がある。
研究グループは試験管内の再構成によりCtp1のリン酸化がMRNとCtp1の会合を促すこと、活性化にはCtp1のC末端が必須であることを明らかにした。しかもこの活性化にはCtp1末端を構成するたった15アミノ酸からなるペプチドで十分であった。この知見を応用することで、ペプチドを介して相同組換えの活性化や阻害を細胞レベルで制御できる可能性がある。
www.titech.ac.jp/news/2021/049152.html

日本チームのバーチャル宇宙の解析に米国の2チームが挑戦 | 国立天文台(NAOJ)

 宇宙論パラメータを精密に求める際に問題となるのが、解析手法そのものの精度に加えて、人間による先入観です。前者は、解析手法の発案者とは独立に精度を求めることが難しく、客観的な評価が困難であるとされています。後者は、他の観測結果から求められている宇宙論パラメータに近い値を導き出そうとする心理的傾向が、解析の際に働いてしまうとされています。(略)
日本チームが用意した模擬宇宙のデータは、国立天文台の天文学専用スーパーコンピュータ「アテルイⅡ」を使った大規模な重力多体シミュレーションから作り出されました。(略)
米国の2チームはこの模擬宇宙のデータから、それぞれ独自の解析方法によって宇宙論パラメータを導き出しました。(略)
米国の2チームが導き出した値は、おおむね誤差1パーセントの精度で正しく求められていました。(略)
疑似宇宙の宇宙論パラメータが伏せられていたことで、解析する際の先入観を排除できたのです。
www.nao.ac.jp/news/science/2021/20210312-cfca.html