〔2021年3月23日リリース〕ホログラフィック・コンタクトレンズディスプレイの開発〜究極のAR用ディスプレイが実現へ〜 | 2020年度 プレスリリース一覧 | プレスリリース | 広報・社会連携 | 大学案内 | 国立大学法人 東京農工大学

国立大学法人東京農工大学大学院工学研究院先端電気電子部門の高木康博教授の研究グループは、「ホログラフィック・コンタクトレンズディスプレイ」の開発に成功しました。本研究グループが研究を行ってきたコンピューター・ホログラフィー技術を応用することで、コンタクトレンズに内蔵したディスプレイデバイスに表示した画像に対して目が自然にピント合わせすることを可能にしました。この技術はAR技術で用いられるディスプレイの実現に利用することが期待されます。従来のように、ヘッドマウントディスプレイや専用メガネを装着することなく、目の中にコンタクトレンズを入れるだけで、現実世界にデジタル情報を重畳表示できるようになるため、フィジカル空間とサイバー空間を融合した超スマート社会の実現に貢献します。
www.tuat.ac.jp/outline/disclosure/pressrelease/2020/20210323_04.html

語学留学の脳科学的効用 | 東京大学

共同研究において、短期間の語学留学中に脳機能の顕著な変化が生じることを初めて明らかにしました。本研究グループは、東京都渋谷区にあるEF東京校で新たに日本語の習得を始めた外国人留学生を対象にして、約2ヵ月の間隔を空けてリーディングとリスニングのテストを2回行いました。MRI装置(注1)を用いて脳活動を計測した結果、脳の言語野に加えて視覚野において活動が減少しましたが、聴覚野では逆に活動が増加しました。この結果は、言語習得で単に脳が活性化するのではなく、脳機能に変化が生じていることを示すものです。
www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z0109_00002.html

心臓が正しく動くために必要な新しい仕組みを発見―心臓突然死の治療に期待― | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構

東京大学医学部附属病院の藤生克仁特任准教授、小室一成教授、および千葉大学大学院医学研究院の真鍋一郎教授らの研究グループは、心臓に存在している免疫細胞に注目して、この細胞が分泌するタンパク質が、心筋細胞どうしの小さな穴を通したつながりに必要であることを世界で初めて発見しました。この免疫細胞や、免疫細胞が分泌するタンパク質をなくしたマウスでは、心筋細胞どうしの同期が失われ、さまざまな不整脈が出現し、わずかなストレスで高率に心臓突然死を起こしました。
www.amed.go.jp/news/release_20210326.html

プレスリリース – 天の川銀河の中心部に「赤ちゃん星の巣」を発見 – アルマ望遠鏡

国立天文台のシン・ルー特任研究員らの研究チームは、アルマ望遠鏡による観測から、天の川銀河の中心部「銀河中心分子雲帯」に隠れた多数の赤ちゃん星(原始星)を発見しました。従来の研究では、この領域は潮汐力や磁場、高エネルギー粒子、頻繁な超新星爆発などの影響を強く受けるために星の誕生には適さない環境だと考えられてきました。今回多数の原始星が発見されたことは、星の形成の基本的物理過程は研究者がこれまで考えていたよりも周囲の環境に影響されにくいことを示しています。
alma-telescope.jp/news/press/cmz-202103